公開日時: 2024.02.20
更新日時: 2024.02.20
五十肩は、肩の関節周囲組織が炎症や硬直を起こし、肩の運動が制限される状態を指します。
一般的に、40歳から60歳の中年層に多く見られますが、年齢に関係なく発症することもあります。
五十肩は三つの主な段階に分かれており、それぞれに特有の症状が現れます。
(1)炎症段階(Inflammatory Stage)
炎症段階では、肩の周りの組織に炎症が生じます。この段階では痛みが強く、特に肩の外側や上腕部に広がることがあります。
夜間や静止状態での痛みが特徴的で、肩の動きが制限され始め、炎症がピークに達することがあります。
この段階は数週間から数か月続くことがあります。
(2)硬直段階(Adhesive Stage)
炎症が収まりつつ、肩の組織が硬直し始める硬直段階です。
肩の痛みが継続する一方で、特に外転や上昇の動作が制限され、肩関節の可動域が狭くなります。
この段階は通常数か月から数か月かかります。
(3)解凍段階(Resolution Stage)
解凍段階では、炎症が完全に収まり、肩の動きが徐々に回復していく段階です。
解凍の進行には個人差があり、数か月から数年かかることがあります。
肩の動きは少しずつ改善されますが、一部の患者では完全な回復まで時間がかかることがあります。
五十肩の原因ははっきりとはわかっていませんが、以下の要因が関与している可能性があります。
・免疫系の異常反応
・組織の炎症
・組織の硬直や緊張
五十肩は一般的には自然に回復しますが、痛みの軽減や回復を促進するためには、運動療法、物理療法、痛みの管理などが行われることがあります。
治療法は個々の症状や進行段階に応じて調整されるため、医師の診断と指導のもとで治療が行われるべきです。
四十肩、五十肩になると、就寝時にも痛みが出る「夜間痛」が出やすくなります。
その為、寝不足になりがちで精神的も肉体的にもかなり辛い状況になりかねません。
特に動かしているわけでもないのに、なぜ寝ている時に肩の痛みが出るのでしょうか。
まず仰向けで寝ている場合、首や肩が地面から浮いていると首肩の筋肉の緊張が抜けず寝ている間も頑張り続けてしまい夜間時痛にも繋がります。
この場合は浮いている箇所にタオルなどを挟み支えてあげましょう。
横向きで寝る場合は、痛みがある方を下にしないように注意して、抱き枕や丸めた毛布などを抱いて寝ると痛みの軽減にも繋がります。
五十肩を改善するためには、以下のようなアプローチがあります。
⚫︎物理療法
物理療法は五十肩の治療において重要な役割を果たします。
理学療法士が指導するエクササイズやストレッチ、マッサージ、電気刺激療法などが含まれます。
これらのアプローチは肩の可動域を改善し、炎症や硬直を緩和するのに役立ちます。
⚫︎痛みの管理
痛みが強い場合は、医師の指導に基づいて適切な痛みの管理が行われます。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や痛み止めの処方が行われることがあります。
⚫︎ストレッチとエクササイズ
肩のストレッチやエクササイズは、肩の可動域を広げ、硬直を緩和するのに役立ちます。
物理療法士の指導を受けながら安全かつ効果的な運動を行いましょう。
⚫︎温熱療法と冷却療法
温熱療法(温かいシャワー、温湿布)は血行を促進し、冷却療法(アイスパック)は炎症を軽減するのに効果的です。
症状や好みに応じて使い分けることができます。
⚫︎運動制限の回避
症状が強い時期は特に、肩に負担をかける運動や動作を制限することが重要です。
無理な動作を避け、肩にストレスをかけないように心掛けましょう。
五十肩の治療には時間がかかることがあり、個人差はありますが数か月から数年かかることがあります。
自身に合った適切なケアを受けることが五十肩の改善に向けて重要です。
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